第26回日本腰痛学会発表報告 柔道整復師 神長涼
10月26日~27日に静岡県のアクトシティ浜松で開催された、第26回日本腰痛学会において、当院柔道整復師の神長涼が「画像検査と一致しないL2領域の筋力低下と感覚障害を呈した1症例」のテーマで口述発表を行いました。
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腰椎は通常5個ありますが、その骨と骨の間をつなげるクッションの役割を果たすものが椎間板です。椎間板は中央部の髄核とそれをとり囲む輪状の線維輪でできています。
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椎間板の後方には,太い脊髄神経や脊髄神経から枝分かれした神経根というものが通っています。神経根は左右あり、感覚の領域や支配している筋力の役割がそれぞれ出てくる場所によって異なります。
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腰椎椎間板ヘルニアは飛び出した髄核がこれらの神経を圧迫してしまうことで,殿部や脚に痛み、しびれ、感覚障害(触られている感じが鈍くなる)、筋力低下などの症状が現れます。
腰椎椎間板ヘルニアは5つある腰椎の4番目と5番目の間と5番目と骨盤の間(医学的にいうとL4/5、L5/S)で起こりやすい疾患です。
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今回、右L5/Sの腰椎椎間板ヘルニアと診断された患者さんにおいて画像所見(レントゲンやMRIなど)では確認できない第2腰髄由来と思われる症状(感覚低下や筋力低下)を呈した症例を経験しました。第2腰髄神経根における圧迫を軽減させる手技を行った結果、それまでの症状を軽減させることができました。本症例の結果から画像所見のみではなく、理学所見の結果から機能障害を推察する必要性があると考えました。
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発表後には、多くの先生方から質問や意見を頂きました。頂いた意見を参考にさせて頂き、これからも目の前の患者さんをひとりでも多く笑顔にできるよう研鑽を重ね、また情報発信も継続して行なっていきたいと思います。