第32回 日本整形外科超音波学会 参加報告

2021/07/06
理学療法士
小尾 尚貴

当院理学療法士の小尾尚貴は2021年7月17日〜18日に奈良で開催された第32回日本整形外科超音波学会に参加し一般演題『足』でオンデマンド発表をしました。今回、コロナ禍ということもあり私はオンデマンド発表だったため自宅から参加しました。学会では『難治性足底腱膜炎に対する体外衝撃波治療の経過良好例の足部内在筋筋形態』について発表しました。

足底腱膜炎とは?
踵と足底に痛みが出る障害です。
足底腱膜は歩行やランニングなどにより常に伸び縮みを強いられ、過度な伸張刺激が加わると微小な組織損傷が起こり発症します。
2012年に厚生労働省が従来の保存療法(リハビリなど)を6ヶ月以上行っても改善しない症例に対し、収束型の体外衝撃波治療の保険認可が認められました。
当院での難治性足底腱膜炎の治療
当院でも2018年から難治性足底腱膜炎の症例に対して体外衝撃波治療を実施していますが、経過が良い症例・良くない症例がいます。体外衝撃波治療は、器質的問題(足底腱膜の損傷や足底腱膜周囲の損傷)に対して効果的です。
その中でも、器質的問題の症例はスムーズな改善を認めるケースが多いですが、器質的問題と形態的問題(筋肉の機能低下)が併発しているケースも臨床的に多いです。そのため今回、当院の難治性足底腱膜炎の症例に対し体外衝撃波治療を行い、足部内在筋の形態的特徴が治療効果に関係しているか調査しました。
 
足部内在筋とは?
足部内在筋は足部の内側縦アーチを支える筋肉の内の1つです。筋肉は、母趾外転筋や小趾外転筋、母趾内転筋などがあります。足部内在筋の機能が低下すると足部アライメントの異常(扁平足など)が生じます。そのため足底腱膜炎の症例は足部内在筋の機能改善が重要になってきます。
 
本研究結果
器質的問題のみの症例(経過が良い症例)と器質的問題+形態的問題の症例(経過が良くない症例)においては足部内在筋(母趾外転筋・小趾外転筋・母趾内転筋)の形態的問題は認められませんでした。しかしながら、日頃臨床をしていると足部内在筋の形態的問題を抱えている症例は多くいます。そのため、日頃の臨床では形態的問題に対するリハビリが重要だと考えています。

通常の学会よりも緊張感がありませんでしたが1年間取り組んでいたことを形にすることができて良かったです。今後も体外衝撃波治療に関する研究を行っていき、患者様に還元できるように日々頑張っていきます。
 
この記事を書いたスタッフ
理学療法士
小尾 尚貴
都立大整形外科クリニックの理学療法士 小尾尚貴と申します。私は、高校まで野球をしていました。野球人生の中で多くの怪我をしてきました。皆さんの辛い思いは分かります。最善を尽くしてリハビリテーションを提供したいと思います。元気よく頑張りたいと思いますのでよろしくお願い致します。
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