術後の傷口をキレイにしよう!!
手術の傷跡をよりキレイにする方法として、
傷跡にマイクロポアを貼ることをオススメします。
手術の傷口は、一般的に1週間から10日ほどで抜糸しますが、その後も傷跡(きずあと)は変化が続きます。きれいな傷とするためには、手術・抜糸まで、自宅でのケアでそれぞれ半分ずつ必要です。どんなきれいな手術でも、自宅でのケアを放っておくと汚い傷口になってしまいます。
最初の1-3ヶ月間は傷の中の細胞が、傷を更にくっつけようと活動が活発になり、傷跡は段々赤くなります。(傷の増殖期)
この時期に、関節を動かす事で皮膚が引っ張られたり(緊張)、日焼けをしたり(紫外線)、乾燥などの刺激が加わると、傷跡の中の細胞が過剰に反応してしまい、傷跡が太くなったり、赤く盛り上がったり、色素沈着が発生します。
当院では、この時期にこうした刺激を避けるためにマイクロポアを張っておくことをオススメしています。その後は、徐々に活動が収まり、赤い色も薄くなっていきます。(傷の成熟期)
【期間】 抜糸後 1-3ヶ月間はマイクロポアを貼っておくことをオススメしています。
【貼り替え】常時貼っておき、テープの端(はじ)がめくれてきたら交換します。
※毎日交換しません。(頻回に交換すると、皮膚表面が剥離して皮膚かぶれなどの原因となります。)
【方法】・マイクロポアは、傷跡の方向に対して直角に貼ります。関節が動いた時、皮膚が引っ張れない方向へ少し張力をかけます。
・次のテープは、貼ったテープに少し重なるように貼り傷跡を全部覆います。
【注意点】
・通気性がある皮膚に優しいマイクロポアを使しますが、痒くなったり・かぶれたり
することがありますので、そのような場合は中止し医師に相談して下さい。
・日差しが強い場合は、日焼け止めを使用してください。
都立大 整形外科クリニック
術後のリハビリテーションについて
術後は、傷口を始め、周囲の組織が硬くなります。
リハビリを行わないと周囲の癒着などが起き、手術したのに痛みが減らなかったりすることもあります。
執刀医と相談して、リハビリは積極的に行うことをオススメします。