当院理学療法士の吉岡乾太が2022年4月23日〜24日に森ノ宮医療大学で開催された運動器理学療法アップデート講座に参加してきました。本プログラムは医療機関等における運動器疾患に対する高度な専門的知識と技能を兼ね備えた理学療法士の養成を目的としており、「職能実践プログラム(BP)」として文部科学大臣に認定を受けております。以下は各講義の感想です。
第1講 「運動器診療の多職種連携」
講師:工藤 慎太郎 先生
運動器診療の中で医師や多職種と連携を図るために重要なことは何か?を考える内容でした。医師の役割、理学療法士の役割を理解し、協力するには共通言語が重要と感じました。特にMRIや超音波エコーなどの画像所見からどんな情報を抽出し、医師と共有すべきかを考えながら、勉強していきたいと思います。
第2講 「基礎バイオメカニクスと理学療法」
講師:前田 薫 先生
マーカーを用いた動作解析、AIを用いた動作解析の原理を理解することを目的とした内容でした。バイオメカニクスの観点から動作を説明できるようになることを目標に学んでいきます。
第3講 「理学療法症例検討論」
講師:角田 晃啓 先生
症例検討の質を高めるためにはどんな工夫が必要か、という内容でした。事例を後ろ向きに振り返る症例報告だけでなく、単一の被験者における介入効果を評価する研究デザインである症例研究(N of 1 試験)を行うことを目標に学んでいきます。本講座の受講者の皆さんと議論を重ね、質の高い症例検討ができるよう頑張ります。
本講座は講師の先生による講義(インプット)だけでなく、受講者で意見を出し合って問題を解決(アウトプット)することで、実践力を身につけることができると感じました。1年間積極的に取り組み、施設や患者さんに還元したいと思います。
吉岡 乾太