膝が伸びない、引っ掛かる「半月板損傷」

2018/12/26
#膝関節

半月板とは?

大腿骨と脛骨の間にある軟骨でできた板です。繊維軟骨から成り、関節を安定させ、関節面の衝撃を分散さる役割を果たしています。
膝の荷重伝達の6-7割を担うとされています。
主な役割は3つあります。
①体重の荷重を分散させ、関節の衝撃を吸収するクッション作用。
②関節の適合性を良好にする。
③曲げ伸ばしの可動性を適切に保つこと。

半月板損傷の原因とは?

 半月板は内側と外側がありますが、圧倒的に内側半月板の痛みを訴える方が多くいます。その原因には内側半月板は内側側副靭帯とも連結している事などから外側半月板より運動性が小さく、また外側半月板より内側半月板の方が大きく厚いため傷付き易いと言われています。
 年齢に伴って生じる変性によるものと、スポーツなどの外傷によって靱帯損傷と合併して起きるものがあります。

 半月板の外周1/3は血行があり(red zoneと呼ばれる)、この部分に発生した小さな傷は自然に治癒が見込まれます。これに対し内側縁には血行がなく(white zoneと呼ばれる)、損傷した場合ほとんどが治りません。

半月板損傷の症状は?

・歩く時、ジョギングの時に痛い
・膝の曲げ伸ばしの時に引っかかり感や痛みが出る
・立ち上がる時に痛い
・階段の昇り降りの時に痛い
膝関節の動きを伴う様々な動作で症状が出ます。

画像・診断について

身体所見及び、単純レントゲン検査で骨の変形や関節の隙間が狭くなっていないか、MRI検査で半月板や軟骨の状態を確認します。
 
MRI画像①

内側半月板内部が白くなっています。(黄色矢印)


内側半月板中節~後節に白く横に線が入っています。
 

半月板損傷の治療について

保存治療として投薬、関節内ヒアルロン酸注射、リハビリテーションを開始します。痛みが強い場合はステロイド注射を行います。
改善なければ手術検討します。
 
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