第32回日本整形外科超音波学会学術集会 参加報告
当院理学療法士の白川偉史が2021年7月17~18日に奈良県で開催された第32回日本整形外科超音波学会にオンラインで参加し、一般演題『足』で発表をしました。学会では『超音波画像診断装置を用いた足関節背屈時の距骨位置測定方法信頼性検討』という演題で発表しました。
足関節は脛骨、腓骨、距骨の3つの骨からなる関節です。足関節の背屈運動(足首を反る動作)に伴って距骨は上方に転がって後方に滑るとされています。背屈に伴う距骨の動きが制限されてしまうと足関節の動きが制限されてしまいます。
しかし、現在距骨の動きを簡便に検査する方法がありません。そこで今回当院で使用している超音波画像診断装置を用いて足関節背屈時の距骨の動態を測定する方法について研究しました。
今回の測定方法では再現性があること、背屈に伴って距骨が後方に移動していることがわかり、簡易的に距骨の動きを評価できる方法であると考えています 。日々リハビリを行う中で足関節背屈制限は経験することが多く、今回の測定方法をリハビリに活用したいと考えています。
今後も足関節に関する学習を継続し、日々患者様に還元したいと思います。