私は2020年12月17日〜19日に神戸で開催された第46回日本整形外科スポーツ医学会学術集会・第12回日本関節鏡・膝・スポーツ整形外科学会に参加しポスター発表をしました。今回は、コロナ禍ということもありオンデマンド配信だったため自宅から参加しました。私自身、オンデマンド配信(Web配信)での学会参加は初めてでしたが、不自由なく参加ができました。
学会では『難治性足底腱膜炎に対し体外衝撃波治療を施行し経過不良群の不良因子の検討』についてポスター発表しました。
難治性足底腱膜炎とは?
2012年に厚生労働省が足底腱膜炎に対し従来の保存療法(リハビリなど)を6ヶ月以上行っても改善しない症例を難治性足底腱膜炎と定義しています。本来、体外衝撃波治療は自費治療になりますが、難治性足底腱膜炎の場合は保険内で治療を行えます。
当院での難治性足底腱膜炎の治療
当院でも2018年から難治性足底腱膜炎の症例に対して体外衝撃波治療を実施していますが、経過が良い症例や経過が良くない症例がいます。今回、当院の難治性足底腱膜炎の症例に対し体外衝撃波治療を行い、経過が良くない症例の特性を明らかにしました。
年齢・BMI・罹患期間・足関節背屈可動域・アライメント評価:FPI-6(足部形態)・下腿最大周径(ふくらはぎの太さ)・SAFE-Q(患者立脚型質問用紙)を経過が良い症例と経過が良くない症例を比較し検討しました。結果はSAFE-Qのサブスケールの健康感という項目のみに有意差を認めました。
発表当日は口頭での発表と質疑応答もなく、通常の学会よりも緊張感がありませんでしたが1年間取り組んでいたことを形にすることができて良かったです。今後も体外衝撃波治療に関する研究を行っていき、患者様に還元できるように日々頑張っていきたいと思います。
この記事を書いたスタッフ
理学療法士
小尾 尚貴
小尾 尚貴
長野整形外科クリニックの理学療法士 小尾尚貴と申します。私は、高校まで野球をしていました。野球人生の中で多くの怪我をしてきました。皆さんの辛い思いは分かります。最善を尽くしてリハビリテーションを提供したいと思います。元気よく頑張りたいと思いますのでよろしくお願い致します。