足底腱膜炎
【症例紹介1】
・2ヶ月前から、特に誘引なく右足底部の痛みが出始めた。時々痛いくらいだったが、1ヶ月くらい前から痛みが強くなってきている。朝歩いていると痛いが、日中は痛みが軽減する。革靴などを履くと痛みが強くなることが多い。
【症例紹介2】
・小・中学とサッカーを行っていて、高校入学しサッカーの部活に入り練習を久しぶりに行い、中学までとの練習量との違いか?練習後に足底部の痛みがでてきた。はじめは様子をみていたが、だんだん症状が強くなり、部活を始めて3週間後のある日、練習中にも足底が痛くなり途中で練習を中止した。
【診断名】
足底腱膜炎
【具体的な痛みの場所】
足底部
【よくある症状】起床時の一歩目の痛み。長距離移動をしているとだんだん足底痛みが強くなってくる。ジャンプや着地動作で足底部に痛みがでる。
【症状多く起きるスポーツ】
★足を多く使うスポーツに多い
ランニング系(陸上競技(短距離、マラソンetc))
球技(サッカー、バスケ、ラクロス、テニス、バレーetc)←よく走る球技に多い
冬季スポーツ(フィギアスケート、スピードスケート、アイスホッケーetc)
【原因】
足底部の硬さ、靴の問題
使いすぎによる足底部のストレス過多
足部アライメントの問題
その他etc
【検査】
レントゲン
超音波画像
MRI検査
【治療法】
・リハビリテーション
・投薬治療(内服(消炎鎮痛薬)・湿布・塗り薬etc)
・疼痛部周囲へのヒアルロン酸注射またはステロイド注射
・靴のチェック・(必要時インソール使用)
・難治性の場合は、体外衝撃波治療
体外衝撃波治療が行われるまでは、難治性の足底腱膜炎は、手術で足底腱膜の一部を切除するしか治療の選択肢がありませんでした。しかし、手術は侵襲性が高く、傷痕が残り、術後スポーツ復帰までにかなりの時間が掛かるなど、多くの課題があります。そのため手術を行わない1つの手段として、体外衝撃波治療の保険適応が2012年に認められました。
検査や治療などは必要に応じて、医師と相談し決定します。
ご自身の判断で行わないようにして下さい。