頸の運動療法 ーエクササイズー
頸部で頻繁にみられるアライメント不良には表の4つが挙げられる。またそれに伴い筋緊張が高まる筋肉を示す。
頸部アライメント不良 | 筋緊張が高まる筋肉 |
1.頭部前方位 | 固有背筋外側群、僧帽筋、胸鎖乳突筋 |
2.ストレートネック | 頭部支持に加わる頭部筋 |
3.なで肩 | 僧帽筋上部線維、肩甲挙筋 |
4.いかり肩 | 僧帽筋上部線維、肩甲挙筋、胸鎖乳突筋 |
頸部の運動療法-ストレッチ-で筋緊張が高まった筋肉の柔軟性が改善したら
次は、頸部のアライメント修正のための5つのエクササイズをご紹介します。
①タオルつぶしエクササイズ
【方法】頸部の前弯に合わせてタオルを挟む。
タオルを押しつぶすように、頭部に力を入れ、
頸部の屈筋、伸筋の同時収縮を促す。
【目的】頸部のアライメント修正
頸部固有背筋内側群の筋力低下の鑑別
【ポイント】頸部が反らないように注意する。
②首反らしエクササイズ
【方法】頸部の前弯に合わせてタオルを挟む。
頭部、頸部を反らす。
【目的】可動域改善、頸部の前弯の獲得
【ポイント】痛みがある場合は無理して行わないこと。
③首修正エクササイズ
【方法】開始姿勢は頭部を前方へ出した状態から始めます。
1-1の様に自分で顎を引くようにします。
1-2の様に自分の手でサポートしながら首を引きます。
5~6回を2時間おきに行います。
【目的】頸部伸筋、屈筋群の協調性改善
運動学習
【ポイント】痛みがある場合は無理して行わないこと
鏡を見ながら行うと視覚的フィードバックにより効果的です。
④背骨修正エクササイズ
【方法】開始姿勢は頭部を前方へ出し、背骨を丸めた状態から始めます。
自分で顎を引き、背骨を一直線にします。
5~6回を2時間おきに行います。
【目的】頸部~腰部伸筋、屈筋群、骨盤の協調性改善
運動学習
【ポイント】痛みがある場合は無理して行わないこと。
腰が反りすぎていないか確認しながら行う。
⑤首前方突出、曲げエクササイズ
【方法】1-1:頭部を前方へ突出させる。ベッドに対して平行に出すイメージで行う。
1-2:お臍を覗くように頸部を曲げる。
【目的】頸部屈曲筋の筋力強化
【ポイント】交互に行い、それぞれの動きを分離して動かせるように意識する。
これらはあくまで参考にまでです。
これらの方法を行うだけでは改善するとは限りません。
痛みは放置せず医療機関への受診をお勧めします。それでは、エクササイズ頑張りましょう!!