肩甲骨の前に背中を見ろ!
肩甲骨の動きは、肩関節にはとても重要です。
「肩甲骨はがし」や「マエケン体操」など、肩甲骨を取り上げられる事が多くなり、肩甲骨が重要という事は少しづつ浸透してきてます。
もちろん肩甲骨を動かすためには、肩甲骨の周りについている筋肉をほぐしたり、自身で動かせるようになる事は、とても重要です。
では、肩甲骨周囲だけを動かせれば良いのか?
肩甲骨は、胸郭の上を滑るように動きます。
これは一般的な関節と同じ構造ではありませんが、関節のような動きをしていることから、整形外科の中では「肩甲胸郭関節(けんこうきょうかくかんせつ)」と言われています。そのため、肩の専門医師は肩甲胸郭関節を重要としていることが多いです。
何故なら、肩は肩関節だけでなく、肩甲骨と連動して動くからです。
だから、肩甲骨がとても重要なのです。
そのため、肩甲骨を動くための土台となる、胸郭もとても重要なのです。
この胸郭の位置が悪いと、肩甲骨の位置も悪くなり動きも悪くなります。
その代表例は、姿勢不良などの猫背です。
猫背になっているという事は、背中が丸くなっているという事です。
背中が丸く、肩が前方に丸く出ているような状態になります。
すると、肩甲骨は自然と正しい位置から外側に引っ張られ、肩甲骨が寄せづらくなります。(寄せる事はできるが、正しいポジションに寄せれない。)これがどんどん悪循環となり、肩甲骨がさらに寄せれなくなり、より肩甲骨が外側に引っ張られ、肩が前に出て背中が丸くなってきます。
そのため、肩が痛いのに肩と関係がないと思われる、姿勢不良を指摘する医師も多くいます。
肩甲骨の動きの制限の一つとして、背中が丸くなっていると肩甲骨が正しいポジションを取れなくなるのです。
だから、いくら肩甲骨の周りについている筋肉をほぐしたり、自身で動かすような運動をしても
姿勢が悪いと、肩甲骨は正しいポジションに戻らないので、肩甲骨の機能が落ちてしまいます。
肩甲骨の動きはとても重要ですが、背中が猫背になっていませんか?
肩甲骨だけでなく、姿勢不良なども気にしてみましょう!!