テニス肘 テニスラケットのグリップ方法が問題?!
テニスラケットを皆さんは、どのように持っていますか?
ラケットに対して、垂直に持っている人。少し斜めに持っている人。特に何も考えずに握っている人。
様々だと思いますが、今一度握り方を考えてみてはいかがでしょうか?
テニスラケットのグリップ方法で、前腕の筋群の使われ方・筋出力の方法が変わってくるのです。
ある研究では、
テニスラケットを床と平行に保ち
・人差し指・中指を中心に持つ持ち方
・薬指・小指を中心に持つ持ち方
どちらの方が、橈側手根伸筋に力が入っているか調べた内容です。
結果から言えば、
人差し指・中指を中心に持つ持ち方が橈側手根伸筋に78%前後の筋活動
薬指・小指を中心に持つ持ち方が橈側手根伸筋に51%前後の筋活動
と有意に人差し指・中指で持つ持ち方の方が、橈側手根伸筋に力が入っているのです。
これは、握り方次第で、橈側手根伸筋の力の入り具合が変わってくるという事です。
一般的にテニス肘と言われる外側上顆炎は、主に橈側手根伸筋が骨についている右肘外側の場所(上腕骨外側上顆)という部分が、
繰り返し引っ張られる事によって生じる、付着部炎という説が主です。
もうお気づきでしょうか?
人差し指・中指を中心にテニスラケットを握っていると、薬指・小指を中心に持っている人と比べて、橈側手根伸筋がより頑張っているという事です。
これは、橈側手根伸筋が骨に付いている、部分がより強く引っ張られるので、右肘外側の痛みが起きやすいという可能性を示唆しています。
人差し指・中指を中心にテニスラケットを握っている
↓
橈側手根伸筋↑
↓
付着部が引っ張られる強度↑
↓
右肘外側(付着部)負担↑
↓
右肘外側の痛み↑
もちろん、握り方だけで外側上顆炎になるわけではないですが、
これに、肩が硬い。腕だけでラケットを振っている。下半身が使えてない。
などなど理由によって、負担がより増し痛みに繋がります。
今一度、自身の握り方を見てみては如何でしょうか?