正しい姿勢とは?

正しい姿勢とは?

正しい姿勢とは?実際に答えられない人も多いのでは、ないでしょうか?

一般的に正しいとされている姿勢が、じつは身体にとっては良くない姿勢だったりする場合が多々あります。悪い姿勢とは、背中を丸めた「猫背」だと考えつきます。猫背は、見た目も悪く、体にとっても負担のかかる姿勢となる為、基本的には「百害あって一利なし」と言われるくらいです。

正しい姿勢とは小さい頃、「胸を張りなさい」と言われたことがある方も多いのではないでしょうか?良い姿勢の定義としては、「力学的に安定し、長時間に及んでもあまり疲労しない姿勢。また、健康で心理的にも安定して、外観が美しい姿勢」簡単に言うとバランスが取れ、同じ姿勢でも疲れず、その状態が心地よく、美的観点からも綺麗にみえる姿勢です。

「良い姿勢を作ろうとすると疲れる」とか、「意識するのが大変」という事を聞きます。それ、本当に良い姿勢を取れていますか?

姿勢チェック

横から見たときに、くるぶし、膝、骨盤(大転子)、肩(肩峰)、耳の位置が一直線上に揃っていて、背骨の生理的湾曲(背骨のカーブ)が整っており、かつ無理なく取れているのが理想です。イメージは、ジェンガが真っ直ぐ上に積み重なっていて、グラグラ揺れてない状態です。揺れていると、手で支えなくてはいけません。それは、姿勢では筋肉で安定させようとしている状態で、だから疲れるのです。

そして、大切なことは、自然とこの姿勢がとれるということです。

背骨は一本の骨で成り立っているわけではありません。背骨は「椎骨(ついこつ)」という骨が積み重なる様に出来ており、尾骨と仙骨の上に、5個の腰椎、12個の胸椎、7個の頸椎によって構成されています。

それぞれ前後に軽いカーブを持っていて、
頚椎 前弯という前にカーブ
胸椎 後弯という後ろにカーブ
腰椎 前弯という前にカーブ
全体としては、S字状のカーブを描きます。

このS字状のカーブのことを「生理的弯曲(せいりてきわんきょく)」と呼び、生理的弯曲があることで、背骨にかかる負荷(重力)を分散させます。

普段の姿勢が悪いと腰や首に負担がかかり痛みや痺れが出ることがあります。また、肩こり等動きの制限に繋がることもあります。中でもデスクワークの方は長時間同じ姿勢をとることが多く身体への知らず知らずのうちに負担がかかります。
頭部を支えるのは背骨の弯曲です。S字にカーブしていることで頭部の重みを分散しています。姿勢が悪くなることで頭部の重みにより骨の変形等に繋がる場合があります。
変形に繋がる前に普段の姿勢を見直し修正することが重要です。これからご自身の姿勢をチェックしていきましょう。チェックする姿勢は座っている姿勢と立っている姿勢の2つです。チェック項目はそれぞれ3つずつです。分かりやすく横から見た時の姿勢をチェックしましょう。
 
【立っている姿勢チェック】
    アゴの位置⇒前に出ていないか?
   背中の状態⇒丸まっていないか?
   重心の位置⇒後ろにいっていないか?足の指が浮いていないか?
 
※注意点
胸を張ろうとすると腰が反ってしまう方が多いです。 少し胸を上に上げるようにすると腰も反らず良い姿勢をとることができます。

姿勢とストレートネック

首が「ストレートネック」と言われたことがある方は、頚部の弯曲が無く頚部に負担がかかりやすい状態になっていると言う事です。頚部痛が出現し、病院でレントゲンを撮影し、「ストレートネック」と言われた場合は、ある意味、頚部痛はなるべくして、症状が出現しているとも取れます。

自分では、正しい姿勢が取れているつもりでも、実は正しい姿勢が取れてない可能性もあります。まずは、正しい姿勢が出来ているか?周りの人に、チェックしてもらいましょう。

関連記事

都立大整形外科クリニック
ご予約はこちら

03-6404-8550

Web予約

〒 152-0032
東京都目黒区平町1丁目26−3 スミール都立大 2F

東急東横線
「都立大学駅」より徒歩2分

GoogleMapで開く